工場を徘徊して拾った修理ネタをご紹介。

相馬自動車商工の工場を徘徊して拾った修理ネタをご紹介いたします。
他のブログなんかを見てると修理しながら撮影したであろう記事をよく見かけます。
あれ、結構大変じゃないですかね。
私は整備で手を汚しながらなおかつスマホやカメラで撮影。とかちょっとやる気がしません。
というわけであくまで私が撮影係としてメカニックの邪魔をしながらかき集めた修理ネタをご紹介いたします。
まずはいきなり高級車。レクサスLS600hの水漏れ修理から。

なんかいきなり血がどばー。みたいなちょっとグロい画像で恐縮です。
もちろんこの赤い液体は血液じゃなくてトヨタの冷却水スーパーLLCです。
こんなにも激しく漏れ出してるのか。これじゃ死んじゃうじゃん。とか言うなかれ。
自覚症状のない病というか、冷却水が減る、ヒーターがぬるい。けど車の下を見てもエンジンルームを見ても
水漏れなんかしていない。となったら、逆にどんぴしゃでここを疑うべし。
というわけで、実はこの状態にするまでには散々な苦労があったみたいですが、それらをすべてすっ飛ばして
インパクトのある画像だけを掲載させていただきました。
ヒートエクスチェンジャー、冷却水を効率よく温めるための液溜まりみたいな部品なのですが
この年式のレクサスV8エンジンの弱点らしく、ここからの冷却水漏れはあるあるみたいです。
ここから水漏れすると外観からはなかなか見えません。
サーモハウジングとヒートエクスチェンジャーパイプのオーリングを交換して作業終了となりました。

続いては
当社からご紹介させていただいて10年前に新車でご購入いただいた
メルセデスベンツGクラスの修理風景です。
今回は12か月点検でご入庫いただいたのですが、10年5万キロというのが輸入車の節目なのか
要整備個所が何か所かありました。
その一つがバッテリー。
さすがのGクラスも当然ながら消耗品の劣化には勝てないようで
今回バッテリーの交換とあいなりました。

実はこのGクラスはバッテリーを二つ搭載しております。

大きい方が大電流を一気に必要とするメインバッテリー。
トランクルームに搭載されてます。そして原付バイクのバッテリーみたいな小さいやつが
サブバッテリー。電子化がすすんだ最近のメルセデスにはサブバッテリーが搭載されている車種が多いみたいです。
搭載位置は室内のヒューズボックス近く。おもに電子制御部品(CPUやらセンサーやら)への安定した電源供給とバックアップのために搭載されています。
なお、このGクラスはブレーキ関連の消耗部品も交換中。4月15日現在整備は進行中であります。
お時間かかってしまって申し訳ありません。

つづきまして相馬自動車商工ならでは(なのかな?)の整備のご紹介です。

めずらしいノアの車いすリフト仕様車。
たぶん現在のノアのラインアップではリフト仕様はなかったと思います。当時は後付け架装などではなくしっかり
とウエルジョインシリーズのラインアップにありました。

相馬自動車商工では福祉車両が車検でご入庫時した時にはリフト、スロープ、固定装置などの
点検をご提案しています。
今回のこのトラブルも車検でのご入庫時に固定装置を点検していて発見しました。
まるで囲んだ部分。フックガイドのローラーを固定するブラケットが取れちゃってます。↓

で、下の写真が修理後の写真

まあ、言ってみれば難しい修理ではありませんが、問題は、定期的に固定装置を点検して
不具合個所を未然に発見するかどうかです。
車いすリフトや固定装置のトラブルは利用者さんにも不安を与えますし介護施設様の業務の効率も落とします。
相馬自動車商工では点検、車検の時には車いす移動車の代車もご用意いたします。
お試しでも結構ですのでよかったらどうぞお気軽にご来店、ご相談くださいませ。

最後はこれ
クルマの全体像を撮り忘れたのは失敗だった(笑)
何の写真かわかりませんけど、アトレーのエンジン交換の模様です。


個人的にはアトレーの中古車は当たり外れが結構激しい部類かなと思います。
とくに走行距離の長いものは要注意。
このお車も○○オクで手に入れたそうです。
”上り坂で力がない”とのことで、最初はお約束の点火系を疑ったのですが、
エンジンの圧縮を測定した結果エンジン交換が必要との結論に至りました。
具体的にはバルブ(主に排気側)のトラブルかと思われます。
”ヘッドオーバーホール”という手も考えられるのですが、最悪の事態を想定してコストバランス&一回で修理を完了させるために中古エンジンに交換させていただきました。

というわけで今回は工場を徘徊して拾った修理ネタをご紹介させていただきました。
相馬自動車商工は【那須塩原市の福祉車両なら相馬自動車商工へ】をアピールさせていただいておりますが
別に福祉車両”しか”整備しないわけではありません。
おクルマ全般のお困りごとをよろずお引き受けいたしますのでどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。