遅ればせながら。

最近町の自動車整備工場でこんな看板を見たことありませんか。

このミドリの看板なのですが通称認証看板というやつでして、
相馬自動車商工のような自動車分解整備業を営む事業者にはこの関東運輸支局の認証
が必須となります。
細かい話はともかく、認証を取得するためには事業場の面積やら国家資格をもった整備士の人数やら必要な工具やらが細かく定められてます。
実はこの度この認証基準が新しく増えまして、”特定整備制度”というやつが追加になりました。
最近のクルマに装備されているいわゆる衝突被害軽減ブレーキやレーンキープ機能用のカメラ位置の調整などを行う資格が新設されたというわけです。
どこの整備工場でも同じですけど、講習を受けたり試験を受けたり必要な整備機器をそろえたりしてようやくこの特定整備電子の認証看板をいただくことができました。
これでダイハツスマートアシストの整備もトヨタセーフティセンスの整備もおまかせください。

とはいえよく見るとこの看板には”自動運行装置を除く”って書いてますよね。
近い将来自動運転のレベル5あたりが実現した日にはまた新しい認証資格が新設されるのでしょう。
そのときは・・・・・・また頑張って資格取得します!

エアコンの冷えが悪くなったと感じたら・・・・おススメします!

エアコン整備の新兵器が相馬自動車商工に登場。
その名も”ザ・エコマックス”。
夏のクルマ屋さんあるあるなのですが、エアコンの吹き出し口に手をかざして
’なんか冷えないんすよね”
”いやいや、こんなもんでしょ”
”そうすかね。前はもっと冷えたのに・・・・・・”
”とりあえずガス1本入れときますから”
こんなやりとり。
エアコンガス(冷媒)はガソリンとちがって、使えば減るというものではありません。
凝縮と膨張をくりかえしながらエアコンシステム内を何度も何度も循環してます。
循環をくりかえすうちに水分を含んだり目に見えないゴミを含んだりして汚れます。
これをそのままにしておくと冷媒の圧縮効率も悪くなるし、配管の腐食を招いたりと
良いことはありません。
さらに冷媒は減らない。とはいっても、実際は配管のつなぎ目などから少しづつもれて減ります。
ぶっちゃけ、減ります。最大1年で8%減るそうです。
減る→冷えない→1本(200グラム)単位で補充する(ガスに混じった不純物や水分はそのまま)
毎年毎年こういうやり取りを目にするうちに、エアコンガスをきれいにしたい。
エアコントラブルを予防したい。という思いがわきまして。
今回エアコン整備の切り札”エコマックス”導入に至りました。

いかついよね。これ。
デザイン的にも野暮ったいというか、妙に迫力があるというか。
まあ、整備機器ですので、デザイン家電じゃないんでその辺はご勘弁を。

エコマックスを接続したら冷媒の種類とコンプレッサーオイルの種類を選んでスタートします。

車に入っているエアコンガスを全部回収し、水分や不純物をクリーニングして車に戻します。
その時に回収したガスの重さを計りますので、既定の量までグラム単位で
充填することができます。
もはや1本(200グラム)単位ということはありえません。
(ガスの入れすぎはコンプレッサーの圧縮効率を下げて冷えを悪くします)

なお、ガスを補充するときにはエアコン潤滑剤を充填します。
ただのコンプレッサーオイルよりも潤滑性能、気密保持能力にすぐれた隠れた名品です。
で、どういうお客様におススメかというお話ですが、
なんとなくあまり冷えない。もっと効いてもいいのに。とお感じのお客様すべてです。
エアコンガス代、潤滑剤代金、作業工賃すべて含んで税込11,000円でご提供させていただきます。
軽自動車もトラックも同一料金です(ただし作業時間には差があります)
完全にエアコンシステムが壊れてからではあまりに高額な修理になります。
エアコンにほどこすことができる予防整備だとおもえば試す価値は大いにあります!
どぞ、お気軽にお申しつけくださいませ。
エコマックスによるエアコンガスクリーニングをよろしくお願いいたします。

空調吹き出し口切り替えができない件。

空調吹き出し口切り替えができないとのことでご入庫のダイハツブーン。
マニュアルエアコン車の空調吹き出し口の切替えはこんな仕組みになってます。

空調切り替えダイヤルは画像の赤いケーブルと青いケーブルにつながってます。
内気外気の切り替えは赤いケーブル。吹き出し口は青いケーブル。
レバーを操作したり吹き出し口切り替えダイヤルを回すと
絶妙にとりまわされたケーブルがこのエアコンユニットのフラップを動かして吹き出し口を切り替えます。
オートエアコンでも基本的に仕組みは同じ。
この切り替えをサーボモーターで行っているだけです。
今回の修理のご依頼は、シンプルに”吹き出し口の切り替えがきかない”
というものでした。
お客様いわく”何か月も前にカップに入れたみそ汁をこぼした”とのこと。
状態としてはフラップにつながっている青いケーブルが外れているだけですので
これをはめ直して終了。
ではありません。

このカップホルダーに立てておいたみそ汁を何かの拍子にばしゃっとこぼして
矢印からダクトを通って

エアコンユニットの吹き出し口切り替え用のフラップまで到達していました。
で、みそ汁が乾いて固まるとこのフラップを固着させて

結果このケーブルが動かなくなります。
が、もちろん内部でそんなことが起きているとは知る由もないお客様は切り替えダイヤル
を動かします。
ダイヤルによって動かされたケーブルが固着したフラップを動かせるわけもなく
〇の部分から外れてしまいした。
ここまで分解すると〇部分でケーブルをはめ直してもすぐ外れちゃうのが理解できると思います。



たかがみそ汁。されどみそ汁。
事故(?)は一瞬だったのでしょうが原因を特定して修理するとなると、ここまでの分解が必要です。
いや、今回はこのまま固着した部分を清掃することで復旧できましたが
場合によってはエアコンガスや冷却水を抜いてエアコンユニットを外して清掃。とか
ひどいときはエアコンユニット交換。とか。
まあ、考えたくもないですが、実際ない話でもないです。
偉そうに記事を書いていますが、正直私も内部でこんなことが起きてるとは思ってませんでした。
今回の件は大変勉強になりました。
ところで、みそ汁はやばいよという話ではなくて、甘いもの、乾くとべたべたする飲み物
全般をこぼすと非常によろしくないそうです。
いつもお世話になっている栃木ダイハツのT氏は”水くらいなら・・・・・・”と言ってましたが。
どちらにせよ大量に内部にこぼすのはもってのほか。
お互いに気を付けましょう。

最近の整備事例をちょっとだけご紹介。

ばらばらに撮りためた整備中の写真が集まってきましたので最近の整備事例をご紹介いたします。

コペンのトランクに潜り込んで何をやってるかと言いますと、
ラジオアンテナのホルダー部分を交換しております。
パッと見簡単そうに見えたので”ちょっとやっといて”と気楽にオーダーしたのですが意外と大変だった(笑)
それにしてこのコペンという車は整備中の様子も映えるというか、くすっと笑える一枚になりました。

これも相馬自動車商工的には映える一枚です。
福祉車両が2台並んで整備中。
左のハイエースは車いすリフトを下ろしての点検と車いす固定用フック付きケーブルの交換中。
左のAZワゴンは車いす後退防止ベルトの交換中です。

↑ハイエースの車いす固定装置交換中の模様です。

↑AZワゴンスロープ車の後退ベルトの交換作業の模様です。
修理となると部品がアッセンブリー供給になってしまうため高額修理になりがちなのが難点です。

FJクルーザー。
トルコン太郎によるオートマオイル交換と同時に
オートマオイルパンを取り外してオイルストレーナー交換中の図です↓

むき出しになった電子制御式オートマチックの油圧制御機構。
さらにこの奥にはアリの巣みたいなオイルの通り道(油路)があります。


↑ちょい古なタウンエースのリヤシャフトベアリング交換の図です。
ベアリングが完全にNGなものでリヤアクスルシャフトを抜いて交換します。
なお、デフオイルまみれになってしまったブレーキドラムの中を清掃しブレーキシューも交換します。

↓冷却水まみれになったミニのエンジン。
なぜかリザーブタンクのふたがありません。
オーバーヒートしたからふたが無くなった。わけではないと思いますがロードサービスで搬送されてきました。



なるほどファンベルトが無い。

ていうか細かく切れて絡んでました。

なお、ボンネットを支えるダンパーもへたっていたのですが、今回はこのままで。
というわけですのでちょうど良いあんばいの棒をささえにしてるのはご愛嬌。

私達は通常の車検、点検以外にもこんな感じで入庫してくるお車と向き合って過ごしております。
いろんな症状、いろんな故障があって毎日見てても興味は尽きません。
福祉車両専門店とか言ってますが、もちろんお車のことならよろずうけたまわりますよ。
ちょっと無理めかなと思うことでもお気軽にご相談ください。

キャラバン車いす移動車のリフト修理

車いすリフトが収納されないという故障でご入庫のキャラバン車いす移動車の修理レポートです。

スライドの途中でストップしてしまった車いすリフト。
さぞかしあせったことと思います。
まずは緊急用のスイッチを押してリフトを格納します。
(緊急用のスイッチでリフトが格納できるということはリフトモーターは正常だということです)

忙しい施設様で休みなく働き続ける福祉車両。酷使される車いすリフト。
たまには故障しますって。
福祉車両整備ほ本格的に始まってから5年。
それなりのノウハウの蓄積も当社にはありますので疑わしい箇所から点検してみました。

原因はコレ↓

この型のキャラバンのウイークポイント。
挟み込み防止テープスイッチの誤作動。


ついでに。というわけはありませんがリフトフフラップのワイヤーを調整します。
リフトフラップはゆっくりと倒れてくるのが正常。
時々バタンっていくかんじで勢いよく倒れてくるフラップがありますが、これはワイヤーが伸びている証拠。
ついついフラップが倒れてくるのを待ちきれなくて足で倒しちゃう。
なんてことはあるあるなのですが、お車のためにもここは深呼吸しながら待っていただきたいです(笑)。

相馬自動車商工は福祉車両の整備販売に力を入れてまいります。
来月には代車として200系ハイエースの車いす移動車をもう一台増車予定。
ハイゼットとファンカーゴのスロープタイプの代車もあります。
福祉車両レンタカーも好評展開中。
福祉車両でお困りの際はぜひお声がけを。お待ちしております。

最近の福祉車両の整備をご紹介。

キャラバン福祉車両の車いす固定装置がたびたび動かなくなる。とのご依頼を受けての整備をレポートいたします。

持ち込まれたときこの車のドライバーさんは。ヒューズ切れでしよ?とおっしゃっておりました。

まぁヒューズ切れに間違いはないのですが、ヒューズが切れるのには原因があるわけで…。ヒューズ交換で、ハイ直りました!というわけにもいきません。

まして福祉車両の場合ご利用者様を乗せてるときに不具合発生ということになると介護や送迎のスタッフさんにも相当不安とご迷惑をかけることになります。

ということです今回はいわゆるやっつけ仕事ではなく、ヒューズ切れの根本原因を探ります。

 

サーキットテスタや配線図を片手に配線を追っていく地道な作業。

日本福祉車両協会認定工場の相馬自動車商工にはすぐにマニュアルを取り寄せる環境が整っています。

で、発見しました!

この型のキャラバンの場合配線がリフトの動きに沿って動く距離が長いような気がするんですよね。配線の経年劣化もあいまって、配線トラブルは結構目にします。

配線トラブルを事前に発見するのはなかなか大変です。ヒューズ切れイコールどこかで電気的トラブルがあるということです。

じっくり、そして一回で完治する修理を心がけてまいります。

福祉車両の整備でお困りのお客様、どうぞお気軽にお声掛けくださいませ。

福祉車両の代車もありますよ。

 

リーフ11年目、色々あります。

相変わらず存在感ありあり。な当社のリーフですが、このたびめでたく11年目を迎えました。

いくらEVといえども、10年約10万キロも乗るとトラブルフリーとはいきません。

ある時こんなランプが点灯。来るものが来た。という感じでしたね(笑)

当社若手メカのYくんが故障診断。

エンジンを持たないリーフはインバータの冷却や暖房のために電動ウォーターポンプを採用しています。今回のチェックランプ点灯はこのウォーターポンプが原因でした。

右が新品。左が旧品(笑)

しかし電動ウォーターポンプって、ガソリン車のそれとは似ても似つかない形をしてますよね。

 

ジェットエンジンみたいじゃないですか?

このたび車検も受けて11年目をスタートした当社のリーフ。

まだまだ活用していきます。大枚叩いて購入した以上は、使い続けるとEVはどうなるのか?をしっかり検証してまいります。

ほぼレストア!?除草剤散布車の整備レポート

長年放置状態だった除草剤散布車の整備レポートです。
いつもお世話になっている某ゴルフ場様よりご依頼です。
当社スタッフが別な車を納車にうかがった帰りに”つぎ、これお願いね”みたいな感じで
この除草剤散布車の整備のご依頼をいただきました。
居酒屋で”ちょっと醤油取って”みたいなノリで(違うか)
ご依頼はシンプルに”使えるようにしてくれ”だそうです。
そりゃそうでしょうけれども・・・・・・
わたしの第一印象。
失礼ながらシンプルに”何これ?”

ある程度分解してから撮影した画像ではありますが、どうです?
しかし受けちゃった以上何とかするしかないでしょう。
というわけで当社のレジェンドメカW氏の手にこの車はゆだねられました。
決して丸投げじゃありません。が、他に直せる人がいるかというとそれもまた何とも言えません。


ニッサンアトラスの荷台に載せられた除草剤散布機。
もちろんナンバーなしの構内専用車です。
わたしにはどこがどうなっているかわかりません。
Wメカによると、幸いにもアトラスの車体のほうはすぐにエンジンがかかったそう。
ということで、この修理のキモはこの散布機の修理ということになりました。

メカ好きな人にはたまらんのでしょうが、この記事を書いてる私には修理の時系列に画像がならんでいるのか
自信ありません。
ただ、無い部品は農機具やさんや自動車部品商ではない部品やさん、さらにホームセンターをまわって調達し、
本体そのものを加工したり、ホースパイプ類は取り回しを変えたり、電気配線をやり直したり。
はっきり言って、よくぞ直した。
心からそう思います。
これはまさにWメカだからできること。
故障診断業務と電子整備、部品交換が作業の中心になった現代の自動車整備とは
一線を画す今回の整備。短時間、低価格ではとてもできない作業です。
今回の整備も7月〜12月いっぱいまでかかりました。
まあ、手間暇を考えれば結果的には高くない整備になったと自負しております。


こんなことができるのは6人いる当社メカニックのなかでもWメカだけ。

↑ちなみにエンジンカバーの溶接仕上げは当社提携の鈑金工場”東北自動車工業”に外注しました。
↓12月某日当社キャリアカーに積まれて無事ご納車となりましたとさ。

当社でも今回のような整備はめったにありません。
次に同じ整備をお願いしたら、受けてくれますか?
と聞かれたら?
うーーーん、
少なくないお時間を覚悟していただければ”ご相談には”応じさせていただきます。
まあ、相馬自動車商工は基本お断りしない主義ですので(笑)

 

 

ちょっと大きめなおクルマもおまかせください。

福祉車両や乗用車ばかりじゃない!
相馬自動車商工はこんなおクルマの修理もやりますよ。

ミツビシキャンターの2トントラックの修理です。
今回は路上で走らなくなりレッカー搬送されました。
当社の整備工場の一番奥側に鎮座する大型用リフト。
片側約3トンの揚力をもつツインエースリフト。
後輪側は移動式になっており、車のアクスルの位置に合わせてセットします。
で、2枚目の写真にありますように今回このおクルマが走らなくなった理由はクラッチ。
クラッチが減ったから。というのもありますが
”ギヤが入らなくなった”というドライバーさんの証言から、クラッチレリーズを疑います。
で、”どちらにしても下ろしてみるか”ということで、トランスミッションを取り外します。

で、まあ予想は付いていたとはいえ直接の不具合はクラッチレリーズ。

油圧によりレリーズベアリングを押しだしたり戻したりしてクラッチの断続を行う部品なのですが、
長年のご使用によりオイル漏れをおこしていました。

↑新品を組みつけたところ。右側に見えるのがクラッチフルード(中身はブレーキフルードと同じものです)
が流れ込む油圧ホースです。

クラッチ板に刻まれた溝がだいぶ浅くなってます。

まあ、タイヤみたいなもので、使えばクラッチ板も減りますよね。

こういうクルマのサイドブレーキはここにあります。
通称センターブレーキと言いまして、タイヤそのものではなくプロペラシャフトを固定して
停車中のクルマが転がらないようにしています。
今回センターブレーキのライニングも同時交換させていただきました。

というわけで、相当時間かかるなと思った今回の修理ですが、当社レジェンドWメカの技術により
わずか4日で現場復帰。
稼ぎに直結する配送用のトラックをいち早く修理完成することができて良かったです。

福祉車両、輸入車整備、一般の車検点検、事故修理その他ちょっと大きめなおクルマでも、お車のことでしたら
何でもご相談に乗りますよ。
お困りごとがございましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。

最近の福祉車両整備をご紹介いたします。

おかげさまでたくさんの施設様から福祉車両整備のご依頼をちょうだいします。
最近では常に何らかの形で福祉車両が入庫しているというのが相馬自動車商工の日常になりました。
今回はそんな日常をちょっとご紹介させていただきます。

E25キャラバンの車いす移動車の整備です。
時々車いすリフトが動かなくなる。というやっかいな故障です。
キャラバンの場合リフトの昇降とスライドをモーターで行っています。
ハイエースに比べると機構は若干複雑です。

”時々”というのがポイントで、現象確認ができないとなかなか故障個所を見つけるのがたいへんです。
今回も配線、テープスイッチその他ウイークポイントになりそうなところは一通り点検したのですが
残念ながら故障現象は再発してくれません。
ただ、整備の副産物と言っては何ですが傷んだローラーを4つ新品交換させていただきました。
言わずもがな、リフトに装着されているのが交換したての新品。地面に横たわっているのが取り外したローラーです。
材質は金属のベアリングにプラスチックの被膜をかぶせたような作りになっているので耐久性はそれなりです。
日々利用者様の送迎に使っているリフト車なら車検ごとの点検交換をおすすめします。
というわけで今回の整備はここまでとさせていただきましたが、14万キロという走行距離を考えると
配線交換をおすすめしても良かったかもしれません。
”故障するかもしれない”というご心配を限りなくゼロに近づけてさしあげるのも当社の仕事ですから。


つづいてこちらもE25キャラバンの修理の模様です。
こちらの故障は”車いす固定装置が外れない”というもの。
施設職員様はたいへん焦ったと思います。
利用者様をだき抱えておりていただいた。とのことでした。
この場合はもちろん固定された車いすごとご入庫。原因はすぐわかりました。

これがキャラバンの固定装置の中身です。
スイッチを操作するとまん中のシャフトがぐるぐると回って
固定ベルトを巻き上げます。
そしてベルトの留め具?がシャフト先端のリミットスイッチに当たると固定が完了します。
今回異物の噛み込みによりリミットスイッチが解除されなくなっていました。


↓本来こういう状態なわけなのですが

↓この留め具というのかベルトを折り返して固定している部品のボルトとカラーがなくなっていました。
異物をかみこませたまま作動をくりかえしていたことが原因でしょうか。

写真を撮っておけばよかったのですが、この固定装置内はそうとう汚れていたみたいです。
きれいに清掃してなくなっていたボルトとカラーを交換して作業終了としました。
また、前側の固定装置も点検させていただきました。


こちらはハイエース。ささくれた車いす固定用のワイヤーを交換しております。

車いす固定装置に限らずワイヤーはほつれ始めるとたちまち限界をむかえます。
今回は施設の職員様が気づいて当社に固定装置のワイヤー交換のお問い合わせをいただきました。

↑こんな感じで巻き取りゼンマイを外して


↑ささくれたワイヤーを取り出して

先端にフックが付いた新品に交換します。

実はこの辺の作業は当社メカニックは慣れたもの。
しかも当社では200系ハイエースの車いすリフトのこういった消耗部品は常時在庫しております。
今回も部品待ちを発生させることなく一日で作業完了。
最後に人が乘った車いすを実際に固定して作動確認。作動に問題ないことを確認の上ご納車させていただきました。

相馬自動車商工では施設様個人様のご要望におこたえするため、車いすリフト車3台。軽スロープ車2台。ウエルカムシート車1台。合計5台の福祉車両代車をご用意しております。
車いすリフト、スロープ、固定装置などの作動がおかしい時は放置せずにぜひご相談くださいませ。
迅速なご対応をお約束いたします。