エアコン修理の実際。

自動車整備工場にとって夏のエアコン修理はもはや風物詩みたいなもの。
今年も[エアコン見てください]の掛け声(じゃないか)とともにたくさんのお車のエアコンを
修理させていただだいております。
しかし、エアコン修理は本当は[ガス入れて終わり]ではありません。
というわけで、本日はエアコン修理の実際を御覧に入れたいと思います。

まずはこれ。
お車は・・・・・・なんだっけ。
アルトだったと思います。
この状態にしてしまうと一瞬何の車かわからなくなりますね。
↓エバポレーター(室内側の熱交換器)、エキスパンション(絞り弁)からのガス漏れ修理です。
インパネを全部取り外さないとエバポレーターの交換はできません。

続いてはこれ。

この車は・・・・・・カローラフィールダーだったと思います。多分(笑)
私なんかからすると「絶対元に戻らねえだろ」なんですが、もちろん私じゃなくて
当社のメカニックの手にかかれば「絶対元に戻らねえわけねえだろ」
このお車の場合はコンプレッサーの故障が原因でクーリングシステム全体の交換が必要になったという大変よろしくない状態でした。
さらに修理は続く
続いてはこれ

T32エクストレイルですかね。
こちらはクーリングシステムというよりブロワファンの交換の風景です。
症状としては軽めなのですが、我々がやることはあまり変わりません。
ファン交換の場合ここまで分解しなくてもできる場合もあるのですが、このお車は
ダメでした。
というわけで、三車三様のエアコン修理をご覧いただいたわけですが、
夏になるとよく見かける[エアコンガス補充します]のお世話になるのは
一回だけにしておいたほうがいいですよ。
ガソリンと違って本来エアコンガスは使うと減るということはありません。
減る=漏れているということであります。
漏れたら補充すればいいんでしょうというと、それも違います。
漏れるときはコンプレッサー潤滑用のオイルも漏れてしまいますが、補充するときは大抵の場合
ガスしか補充されません。
何回もガス補充を繰り返していると潤滑不良でコンプレッサー焼き付きの原因になります。
焼き付いて汚れたコンプレッサーオイルがクーリングシステム全体に回ってしまうと
上記のカローラフィールダーみたいにクーリングシステムの主要部品ほとんどを交換することに
なりかねません。
あとですね、
どうぞ冬の暖房使用時もACボタンをオンにしてコンプレッサーを作動させてコンプレッサーオイルを潤滑させるようにしてください。
燃費も気になるでしょうが、現代のお車はエアコン使用前提で設計されています。
使ってやることがエアコンの寿命を延ばすことだと思っていただければいいんじゃないでしょうか。
いつも使ってればエアコン不調に気づくタイミングも早くなることですし。