福祉車両の修理で避けて通れないこと。
●2023.07.21
福祉車両の整備をやっていればいつかこういう日が来ると思っていました。
福祉車両だからというわけではありませんが、ミニバン系の左側というのは車両感覚がつかみづらい。
教習所で習った内輪差というやつを意識しないと左側面をぶつけちゃうこととかよくあります。
このハイエースもそんなありがちな接触事故での修理でご入庫されました。
幸い運転者さまも利用者さまもお怪我はなかったのですがハイエースは痛かったでしょう。
スライドドアとクオーターパネルは交換が必要です。
これだけ広いクオーターパネルの面積をパテで修理するのはなかなか難しい。
そこでクオーターパネルの交換となるのですが、ご存じのように福祉車両の中って、こうなってます。
この車いすリフト一式を取り外さないとクオーターパネル交換はできないわけです。
・・・・・・というわけで、もうお分かりですよね。
いままでリフト架台(車いすを乗せる部分)の取り外しは何度も行っておりますが、
車いすリフトをそっくり取り外すことになるとは。
ていうか、福祉車両といえども車には変わりないわけで、板金修理ということになれば、まあこういうこともあるわけです。
などど能書き言ってる間にリフトアームを外し、
油圧ポンプユニットを外し、
↓クオーターパネルを取り外せる状態にまでしました。
↓取り外した福祉車両のリフトユニット一式
ここからこのお車は当社提携の鈑金工場で作業を行います。
引き続きこのハイエースが元気になるまでをレポートしてまいりたいと思いますのでご期待くださいませ。