濃厚な整備ネタをひとつ。

ヤッてますよ。

やってます。
何を?
ヒントはそうですね、エンジンの”ある部品”を交換するためにここまで分解した。ということでしょうか。
カムシャフト、カムチェーン。カムチェーンガイド、カムギヤ、ヘッドボルト・・・・・・。
なんか昭和のメカ好きには刺さる単語が並びます。
しかし、バルブ、ラッシュアジャスター・・・・・・なんて言う単語は出てきません。

もうちょっと引いた画像だとわかりやすいかも。
写ってないですか?右のほうに。

答えはこれ。
この薄っぺらい板みたいな部品を交換するためにここまで分解しました。

あの板を外すと4気筒なので4つのシリンダーとピストンがこんにちわしてくれます。
シリンダーの周りをぐるっと一周してる溝がウオータージャケット。冷却水の水路ですね。
もうお分かりかと思いますが、今回の修理の目的はオイル漏れの原因となっているあの板みたいな部品=シリンダーヘッドガスケットを交換することです。

だから取り外したシリンダーヘッドには手を付けません。バルブ周りはそのままというわけです。
一昔前は高性能エンジンの代名詞ということで”ツインカム”という言葉をよく聞いたのですが、
文字通りカムシャフトが2本(ツイン)ありますよ。という意味です。
この日産HR15型エンジンは一つの気筒に吸気側2本、排気側2本のバルブ(弁)がついてますので
4バルブ。と呼ばれてます。(現代では吸気弁を3本にした5バルブも当たり前の仕様ですけどね)
エンジンそのものもユニット部品化しつつある今日この頃ではこんな修理もあまり見かけませんけど
相馬自動車商工には職人がいるんですよ。職人が。
あれよあれよという間にこんな状態になっておりました。
さらに早くも本日は組み上げてのエンジン始動に成功。私からすると早すぎる!
普段販売車両や福祉車両のご紹介をさせていただいているこのコーナーですが、
たまには胸やけするようなガッツリ系の修理ネタを味わってくださいませ。
軽ーいメンテナンスから濃厚?な重整備まで
お車の困ったを解決させていただきます。相馬自動車商工をよろしくね。

あ。興奮してお伝えするのを忘れてましたが、このお車は平成18年式日産ウイングロードでした。