タグ別アーカイブ: 作業風景

整備工場ではなく修理工場っぽい仕事

整備工場と修理工場の違いとは
整備というとメンテナンス全般を指すイメージが強いです
修理というと不具合を直すイメージが強いです
整備のなかには修理も含まれます
個人的には整備という言葉と修理という言葉を使い分けるときにはこんな意味合いで使ってます
今回ご紹介するのは完全に修理です
トヨタダイナのパワーゲート修理の模様をレポします

前回のハイゼットトラックの垂直式テールリフトと構造は同じ。大きいか小さいかの違いしかないのですが。
パワーゲートが大きいだけにいろいろ問題が出てきます

パワーゲートリフトが上がらないときがある
ということで分解します

油圧シリンダーからオイル漏れがあります。
伸びたシリンダーがワイヤーを引っ張ってリフトを上昇させるのでオイル漏れがあるようではリフトの動作不良を引き起こします

今回は当社のレジェンドメカニックW氏が執刀を担当。
W氏にしかできない離れ業を繰り出しますのでご期待ください

レトロでかわいいリレーも新品に交換します

ガイドローラーは圧入されていて外れないため叩きこわします

福祉車両のリフトに使われているものとぱっと見は変わりません。

見事にたたき壊しました。


軽自動車のものと違ってごつくて重たいパワーゲートの架台を取り外します
実はこのダイナのパワーゲート架台にはトーションバーとよばれる棒状のスプリングがこの架台の内側についてます

このかぎ状に曲がった棒がトーションバー
これは架台の開閉を軽くするためのもので、セダンタイプの車のトランクなどにも使われてます

このトーションバーを交換するとなると、袋状に閉じられたこの架台を分解しないとできません。
ということで架台を一部切開します

架台を切開するとこんなあんばいになっております
で、トーションバーを交換した後は適当な廃材から鉄板を切り出して穴を溶接でふさぐと。

どーです?修理でしょ?
Wメカにしかできない伝統芸。
私のようなものは思わず見入ってしまいましたよ。
この後外注先の提携鈑金工場で塗装していただきました

おまけですけどここまで分解したらということでワイヤーも新品に交換しました。
部品の調達はスムース。助かりました。

それにしても切った張ったの多い作業は絵になるなあ。
福祉車両専門店の相馬自動車商工ですが、実は福祉車両以外にも
色々やってます。
お車でお困りの際はぜひご相談を!

ハイゼットトラック垂直式テールリフト修理

久々の整備ネタです
かなり痛みの激しいハイゼットトラックの垂直式テールリフト修理の模様です
ハイゼットトラックのテールリフト車には2タイプあります。
コンパクトテールリフトと呼ばれる仕様は
スイング式のリフトを装備した仕様です。
リフトを収納すると普通の軽トラのような外観。
プラットホームが折りたためるのでリフトの使用頻度があまり高くないお客様にオススメ。
今回入庫されたのは本格的な垂直式テールリフトを装着したタイプ。
重い荷物の上げ下げをがっつり行いたいお客様には垂直式テールリフトをオススメしたいです。
まあ、金額的にも垂直式テールリフトは高額ですが。
ということで、今回はハイゼットトラックの垂直式テールリフトの作動不良を修理するという案件

リフト、動きません。
モーターは動いているようなのですが・・・・・・。


リフトを上下させるワイヤーが切れてます

切れてたるんだワイヤーを引っ張り出してみました。
この後このリフトを分解します

サビがひどい。
別荘管理事務所で
融雪剤をまくのにお使いになっているみたいですので、まあこうなるよな。ていう感じでしょうか

サビで固着したプーリー。
リフト上げスイッチを押す→パワーユニットが作動油を送ってシリンダーを伸ばす→シリンダーが伸びてワイヤーを引っ張り
ゲートを上昇させる
という動きをしますので、おそらくはプーリーの固着によってワイヤーの動きが妨げられ、ワイヤーに無理な力が加わって
切れた。という感じでしょうか

こうやってあらためて画像を確認すると
いわゆる”機械を直してるぞ”っていう感じがします。

↓組み付けたプーリーやワイヤーには、いやというほどグリスを塗りました

作業を担当したNメカによると、リフトを塗装してあげたかった。とのこと
何か職人のこだわりを感じさせるお言葉でした。
修理代は、まあお安くはありませんでしたが
さすがメーカー純正の特装車だけあって部品の調達はスムース
”もう”直ったんですか?”っていうお客様の声がうれしかったですね。
ご入庫ありがとうございました。

車検整備料金改定のお知らせ

いつも相馬自動車商工をご利用いただきありがとうございます。
当社では整備、事務スタッフの適切な労働環境の維持と、より質の高い技術接客サービスの提供を目的に
2026年4月1日より以下の通り車検整備料金を改定させていただきます。

赤で囲んだ部分が今回改定となる部分です。(エンジン下回り洗浄と下回り塗装はお客様の希望により省くこともできます)
今回の価格改定は軽自動車と乗用車のみを対象とさせていただきます
(貨物、マイクロバス、ハイエース、キャラバンは変更なし)
今後もお客様に安心安全を提供できるようスタッフ一同努力してまいります。
引き続きのご愛顧をどうぞよろしくお願いいたします。
2026年3月31日までのご入庫は従来通りの料金でご対応させていただきます
車検は満了の2か月前より受けられますので早めのご入庫をどうぞよろしくお願いいたします。

店舗プチリニューアルのお知らせ

明けましておめでとうございます。
本年も相馬自動車商工をよろしくお願いいたします
タイトルはかなりおおげさです。
年末に相馬自動車商工の気になるところを自分たちで改修してみましたので
レポします
改修その一

かなり悲しい状況になっていた車いす駐車スペースを改修しました

施工担当はベテランNメカ。
車の修理以外でもなんでもできちゃう頼りになるスタッフです
でもって作業補助員としてGメカも作業に参加。
段取り八部といいますか、地べたをスチームできれいに洗浄して乾燥、
下絵に沿ってマスキングするまでがなかなかの手間です。
こういう作業は時間が空いた時にしかできないものでして、
いつかやろうと思いつつ2年くらい放置しちゃったんですよね
ちなみにこの影はわたくしです。
写真撮るだけの人。許してください

段取りを考えて作業した結果


車いす駐車スペース、完成しました。
改修その二

カインズホームから仕入れた
踏んで固めるアスファルト。
こいつを用いて駐車場の亀裂、ひび割れを補修しようという試みです
ええ、自慢じゃないですけど簡易的です。
駐車場のひび割れとコンクリートの剥がれも見過ごせないレベルになっていたもので。
こちらもこういうときじゃないとなかなか手が付けられないもので。
こちらの施工担当は工場長のWメカと助手のYメカ
二人とも車の修理はベテランですが、こういった作業も、なかなか。

やり方は、文字通りこの粉?を撒いて、踏んで、固める→終了。と

Wメカいわく
”これがうまくいったら自宅でもやってみようと思って。”
なるほどね。
というわけで2026年は1月5日より営業スタートいたします
リニューアル?した相馬自動車商工を
今年もよろしくお願いします。

工場照明をLED化しました。

平成初期、私が相馬自動車商工に就職する前から工場を照らし続けた水銀灯は
令和7年7月をもって次世代型LED工場照明に世代交代いたしました。
こちら、水銀灯の最後のお姿


味があるというか、今となって古民家の傘付電灯のようなたたずまいをしている水銀灯
これはこれで明るかったのですが、環境負荷の高い水銀を使用しているということで
もはや交換用の水銀灯電球が手に入りません

最後のころなんか検査場の水銀灯は全滅。
暗くなってからの検査は勘弁してくれ。みたいな状態でスタッフのモチベーションも上がりようがないと。
そこで満を持してというほどでもありませんが表題のこれ。

これが令和の明かりだ。
と息巻くほどのことではまったくありませんが、補助金滑り込みをねらって工場照明をLEDに全交換しました。
施工、申請その他はお取引先の株式会社 那須電設様に全面的にお願いしました。
ま四角で情緒も何もないのがむしろ好ましい。愛着がわかないところこそが正義。

見てよ。これ。↑
工場天井のボロさに引き立てられてLED照明は通常の1.5倍のまぶしさで光っております(うそ)。

取り外された水銀灯の残骸。あらためて近くでみると憎めない形をしております
が、今となっては環境破壊を引き起こす憎いやつです。
↓水銀灯=HIDていうんですね。
車もひところHIDヘッドランプがはやりましたがやはり交換用の電球は高価でした。
今や車もLEDランプの時代に突入しております。

↑使われていたのはパナソニックに社名変更する前のナショナル製水銀灯でした。
ということでてきぱきと一日で水銀灯→LED照明の換装が終了いたしました。
今ではこのLED照明のおかげで暗くなるのが楽しみです
スイッチオンで一瞬で点灯。
電気代は水銀灯の4分の1、寿命は3倍。
もはやLED化しない理由が見当たりません。
感想ですか?
”もっと早くLEDにすれば良かった”
↑これに決まってるじゃないですか。

フィットシャトルハイブリッドCVTミッション交換

突然走らなくなったフィットシャトルハイブリッドをお預かりしました。
悪い予感は当たるという歌がありますが、
ミッションのドレンボルトを空けてみたら悪い予感が当たりました

これ、何ですか?
CVTの金属チェーンがバラバラになったものと思われます

ということでCVTミッションの交換となりました。
ハイブリッドなのでブレーカーを落として高電圧コネクターを切り離し、トランスミッションの取り外し作業を行います。

↓今回はお車の年式も考えて中古CVTへの交換をご提案させていただきました。

でもこれフツーのCVTミッションじゃんって、そうなんですよ。
このころまでのホンダのハイブリッドはエンジンが主体でモーターはそのアシストを行うという考えのもと
エンジンとCVTの間にモーターを挟み込んだ構造をしています。
だからハイブリッドのマニュアルミッション仕様なんてのも存在します。

これがハイブリッドモーター。
太めのコイルがぎっしり巻かれた姿はモーターっぽいでしょ?
CVTミッション取り外した状態を下から見るの図

今回はここまでがハイライト。
中古ミッションに換装して無事に修理は完了いたしました(お金はかかりましたが)
ご入庫ありがとうございました。

 

あちこち直したルノーカングー

いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。
車検整備ということでお預かりさせていただいたルノーカングーの修理をレポートします

消耗部品の交換程度で終了。と思われたのですが

いきなりこんなことに。

エンジンは取り外され

ばらばらじゃん。

エンジン関係ではロッカーカバーガスケット交換、オイルポンプハウジングオイルシール交換、クランクリヤオイルシール交換
ウオーターポンプ、カムシャフトオイルシール、サーモスタットハウジング、タイミングベルト。
シャシ関係ではフロントショックアブソーバー交換、スタビライザリンク交換リヤブレーキパッド交換
電装関係ではバッテリー交換ハイマウントランプ電球交換・・・・・・
どの整備をどの順番で行ったのか定かではありませんので
印象的なシーンのみカメラに収めさせていただきましたよ。
長いお預かり期間とそれなりの整備代がかかってしまいましたが
無事にカングーは路上復帰をはたしました。
ご入庫ありがとうございました。
それにしてもこの手の整備はなぜか最近Nメカに集まってくるような気がするのですが
今回もきっちりグッジョブしてくれましたよ。
お車の整備でお困りのお客様がいらっしゃいましたら、まずはご相談くださいませ
悪いようにはしませんから

 

エアコンリフレッシュの季節

お車のエアコン、冷えてますか?
エアコンのスイッチをオンにする→冷風が出るのを心待ちにして待つ→ぬるい風が出る
→吹き出し口に手をかざす→ぬるい風が出る→エンジンを吹かしてみる→多少冷たい風が出る
→エンジンをアイドリング状態に戻す→ぬるい風が出る
→車を走らせる→多少冷たい風が出る→信号待ちで停止する→ぬるい風が出る
・・・・・・こんな現象出てませんか?
エアコンの冷えが悪い=人間で言ったら病気未満の体調不良といったところでしょうが、
こんなときは、コレ。
相馬自動車商工の秘密兵器、エアコンリフレッシュをあらためてご紹介させでいただきます。


エアコンガスを回収する→エアコンガスに含まれるチリ、ホコリ、水分を取り除く
→エアコンガスにクーリングシステム保護のための潤滑剤を補充する→規定量のエアコンガスを車に戻す

どーせ気休めだろ?っていうお客様にこそ試していただきたい。
体調不良のエアコンがクールに復活いたします。
信号待ちで風がぬるくなるなんて現象とはさようならです。
(ちなみに完全にコンプレッサーがロックしているような故障したエアコンには効果がありません)

当社でフツーにエアコンシステムの真空引きとガス200グラムを補充し、潤滑剤を充填しても税込10010円のご請求となります
だったらあとちょっとだけ奮発して税込11000円でエアコンリフレッシュを試してみたらいかがでしょうか。
ご予約いただければお待ちでの作業も可能です。
お問合せ、お待ちしております。

エアコン修理の季節

今年もエアコン修理の季節がやってまいりました。
何なら秋口にお見積して半年経過後に修理に着手するというお客さまもいらっしゃいます。
とにかく車のエアコンはもはや生命維持装置。
エアコンがなければ車じゃない。とさえ言って差し支えないと思います。
ということでいきなりヘビー級のエアコン修理

ワゴンRのエアコンシステムほぼ総とりかえが始まっております。
今回交換するのはエアコンコンプレッサー、エバポレーター、エキスパンションバルブ&MORE!
コンデンサー(家庭用エアコンの室外機にあたる部分)以外ほぼすべてを交換します。

↑すでに運転席にあるはずのものがとりはずされている状態です。
エバポレーター(室内側の熱交換器)はたいがいコンソールの一番奥にあるもので、
いざ交換となると作業量は多いです。
こんなときメカニックは何を考えているかというと、
”目の前のボルトやビスを順番にひたすら外してまた組み立てるだけ”と考えております。
マラソンランナーが一歩ずつ手足を動かしているといつかゴールにたどり着く
と考えているのによく似てます(ほんとかよ)

↑取り外したクーリングユニット

↑そこにあるエキスパンションバルブ(フロンガスの圧力を急激に下げて気化熱を発生させる部品)これも交換します
車種によってやり方がそんなに変わるわけではないですが、車種によって難易度は大きく変わります。
ワゴンRのような軽自動車でこのレベル。
ご入庫ありがとうございました。本格的な夏に間に合ってよかったです。

↓こちらは相馬自動車商工のライトなエアコンメンテナンスメニュー
エアコンガスリフレッシュです。エアコンガスを回収→クリーニング→添加剤を加えて規定量のガスを補充します
法定点検の点検項目には含まれていない、でも故障すると高くつくエアコンシステムを定期的にメンテナンスしては
いかがでしょうか。

さらに朗報。
エアコンシステムにガス漏れが発見されたとする
高額な修理代の負担は大変だ
どーする?
こうしましょう↓

この夏から相馬自動車商工では蛍光剤入りエアコンシステム漏れ止め剤”ドクターリーク”を
導入いたしました。
エアコンガス、コンプレッサーオイル、漏れ止め剤、蛍光剤が一つになったクールな一品
軽いガス漏れはドクターリークでリークストップ。
仮にリークストップできなくても蛍光剤により次回ご入庫時のガス漏れ発見につながります。
エアコンの高額修理は避けたい。とりあえずこの夏を乗り切りたいというお客様のご要望にお応えします。
試してみる価値ありのドクターリーク、税別5600円でのご提供となります。

 

 

 

整備ネタいろいろ

ではさっそく

リフトアップされているのはレガシィのマニュアル車
クラッチ交換でのご入庫です。
オートマ天国の日本ではクラッチ交換自体がややレアな整備になってしまいましたが
若いメカニックの技術を磨く機会としてもたまにはやりたいクラッチ交換。
今回なかなか手ごわいスバル4WDのクラッチ交換を執刀するのは若手のYメカ。

ミッションを取り外してエンジンのおしり側を見るの図です。
これからクラッチカバー、クラッチ板、レリーズベアリング(いわゆるクラッチ3点)を交換します。

取り外したレガシィのミッション

クラッチ交換には必ずドラマがあります。
今回はなんとクラッチレリーズシリンダーの棒?がレリーズフォークを突き破っております。
世間的には珍しくないんでしょうか。
私は初めてこの現象にお目にかかりました。
レリーズベアリングがメーンシャフト上をスムースに動けなかったのでしょうか。これだと
半クラッチ状態から完全にクラッチをつなぐことも切り離すこともできずにクラッチ摩耗の原因になりますよね。
けっこうな難作業でしたがYメカはしっかりとやり遂げましたよ。
ご入庫ありがとうございました。
続いてはマツダCX-5のキャパシター交換の図です。
マツダのエネルギー回生システムi-ELOOP用の蓄電池(キャパシター)を交換します。

キャパシターはフロント右下あたりについてます

これがキャパシター。
スズキのエネチャージとかも狙いはいっしょ。
特にドラマチックなこともなく交換終了。チェックランプも消えました。
こういったライトな整備ネタも掲載しますよ。ということで

ビジュアル的におもろいなと思ったので写真を撮りました。

メカニックY氏2台同時にヘッドライトリフレッシュに挑戦。の図です。
同線を短く、効率よくとか言いますが、これ、よく考えたよなあ。
工夫次第では3台同時も可能じゃね?
ということで今回はヘビー級、ライト級とりまぜ整備ネタをお送りいたしました。
みなさまご入庫ありがとうございました。
これからも工場をさまよって絵になる整備ネタを探してまいります。
お楽しみに。