ほぼレストア!?除草剤散布車の整備レポート

長年放置状態だった除草剤散布車の整備レポートです。
いつもお世話になっている某ゴルフ場様よりご依頼です。
当社スタッフが別な車を納車にうかがった帰りに”つぎ、これお願いね”みたいな感じで
この除草剤散布車の整備のご依頼をいただきました。
居酒屋で”ちょっと醤油取って”みたいなノリで(違うか)
ご依頼はシンプルに”使えるようにしてくれ”だそうです。
そりゃそうでしょうけれども・・・・・・
わたしの第一印象。
失礼ながらシンプルに”何これ?”

ある程度分解してから撮影した画像ではありますが、どうです?
しかし受けちゃった以上何とかするしかないでしょう。
というわけで当社のレジェンドメカW氏の手にこの車はゆだねられました。
決して丸投げじゃありません。が、他に直せる人がいるかというとそれもまた何とも言えません。


ニッサンアトラスの荷台に載せられた除草剤散布機。
もちろんナンバーなしの構内専用車です。
わたしにはどこがどうなっているかわかりません。
Wメカによると、幸いにもアトラスの車体のほうはすぐにエンジンがかかったそう。
ということで、この修理のキモはこの散布機の修理ということになりました。

メカ好きな人にはたまらんのでしょうが、この記事を書いてる私には修理の時系列に画像がならんでいるのか
自信ありません。
ただ、無い部品は農機具やさんや自動車部品商ではない部品やさん、さらにホームセンターをまわって調達し、
本体そのものを加工したり、ホースパイプ類は取り回しを変えたり、電気配線をやり直したり。
はっきり言って、よくぞ直した。
心からそう思います。
これはまさにWメカだからできること。
故障診断業務と電子整備、部品交換が作業の中心になった現代の自動車整備とは
一線を画す今回の整備。短時間、低価格ではとてもできない作業です。
今回の整備も7月〜12月いっぱいまでかかりました。
まあ、手間暇を考えれば結果的には高くない整備になったと自負しております。


こんなことができるのは6人いる当社メカニックのなかでもWメカだけ。

↑ちなみにエンジンカバーの溶接仕上げは当社提携の鈑金工場”東北自動車工業”に外注しました。
↓12月某日当社キャリアカーに積まれて無事ご納車となりましたとさ。

当社でも今回のような整備はめったにありません。
次に同じ整備をお願いしたら、受けてくれますか?
と聞かれたら?
うーーーん、
少なくないお時間を覚悟していただければ”ご相談には”応じさせていただきます。
まあ、相馬自動車商工は基本お断りしない主義ですので(笑)