最近の整備ネタをご紹介いたします。
年も押し迫り切りましたが、ここにきて集めた整備ネタを大放出いたします。
除夜の鐘をききながら見てね(そんな奴はいないか)
ニッサンキャラバン(E25型)の車いす移動車のリフト修理の模様です。
ハイエースの車いす移動車のリフトなら当社のメカは20分もあればプラットホーム(車いすのリフト部分)
を取り外してしまうのですが、キャラバンは少々手ごわいです。
現象としてはリフトがスムースに収納されない、利用者様の送迎中にトラブルがあっては大変だ
というもの。
いや、本当にその通り。相馬自動車商工にお任せいただいて正解です。
キャラバンの場合↑この配線の束がプラットフォームと一緒に前後に移動します。
この構造が接触不良の原因になりやすいです。
ハイエースもキャラバンもリフトが動く部分にはローラーとかベアリングが
使われてます。予防整備としてリフトのメンテナンスを行う場合はほぼ100パーセントこの
ベアリングを交換します。
金属のベアリングをプラスチックでカバーしたようなローラーが随所に使われてます。
これはハイエースも同じ。
プラットホームの装着は3人がかりで。
送迎用としてハイエースやキャラバンの車いすリフト車をお使いの介護施設様は多いと思います。
車両の法定点検は6か月ごとの義務付けがあると思いますが、定期点検2回に一度、つまり一年に一度は
リフト、固定装置の定期点検をお勧めいたします。
相馬自動車商工では車いすリフト、固定装置点検時に日本福祉車輛協会監修の専用の点検記録簿を発行します。
続いてはこちらも福祉車両。
トヨタラクティスの車いす移動車の修理の模様です。
故障の現象としては勝手に車高が下がってしまう。というもの。
ご存じの方も多いと思いますが、福祉車両の中にはニールダウン装置といって
車いすスロープの角度を緩くするためにリヤの車高を下げる装置がついている車が
あります。
介添えする方の負担を軽減してくれる素晴らしい装置なのですが、いわゆる高級な装置でして。
故障するとそれなりのお値段がかかるのが難といえば難です。
ラクティスのニールダウン装置はエアサスペンションを採用しているのですが
エア漏れにより勝手に車高が下がってしまいました。
新品のエアサスペンション。こちらに交換して修理は完了です。
高級な装置は修理代も高額になりがちです。
ちなみに昔のダイハツ車は軽自動車の車いす移動車にもこのニールダウン装置が採用されてました。
現代の軽の車いす移動車は電動のウインチベルトを採用したり3段スロープを採用したりして
この高級なニールダウン装置は普通車の車いす移動車にしか見られなくなりました。
↓ちなみに偶然にも同時期にもう一台、車検でご入庫のセルシオのエアサスペンション交換も行いました。
こちらのお車はショックアブソーバーとエアサスペンションが一体になった部品。
エア漏れはありませんがショックアブソーバーがらのオイル漏れ。
交換は簡単なのですが、部品代はかなり高額です。
中古品、リビルト品などお探ししたのですが、結局”新品部品があるうちに”
ということで思い切っていただきました。
ところで12月某日の相馬自動車商工のご入庫車両です。
どういうわけか昭和終盤~平成初期のお車がずらりと勢ぞろい。
年式にかかわらず整備のご相談をお受けいたします。
ちょっと無理めかなと思う整備もまずはご相談くださいませ。
2024年もたくさんのお客様に相馬自動車商工をご利用いただき
ありがとうございました。
来年もお客様の安心快適なカーライフのために精一杯頑張ってまいります。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。